「昭和」って懐かしい時代の仲間に入ってきました。
携帯電話やスマホも無かった時代
もちろん、冷蔵庫や電子レンジなーんてのも昭和初期には夢のようなものでした。
神保町と神田あたりにはそんな昭和やそれ以前の古き良き時代を感じさせる建物が残っています。
そんな懐かしい建物を見ながら散策してきたことを書きます。
神保町の古書店街にも良い建物が残ってます。
古書店街があるあたりは、元禄(1688年~1704年)のころに旗本の神保長治(じんぼう ながはる)の広大な屋敷があり神保町という地名になったといわれています。
矢口書店
神保町駅のA1出口から徒歩で2分ほどで靖国通りに面しています。
昭和を感じさせるステキな建物です。
この日はお店の外側にある壁一面の本棚の前でお好みの本を見ていらっしゃる方がたくさんいました。
創業は大正7年(1918年)です。
矢口書店さんは映画・演劇・演芸・戯曲・シナリオの専門店です。
ビルになっている古書店が多い街でここだけ時が止まったようです。
専門外ではあるけれど、ちょこっと覗きたくなる古書店です。
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大久保書店
神保町駅のA7出口から東に徒歩1分ほどのところにあります。
屋根のすぐ下にある丸い窓がステキです。
明かりとりだったのかなぁ…と思ったりしました。
大久保書店さんは地質学関係の専門書を扱っています。
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文房堂
文房堂さんは、明治20年創業の老舗画材店です。
よーく見ると裏側に新しいビルが見えますね。
1990年に建物は建て替えられましたが、ファサード(建物の正面から見た外観)だけ昔のまま保存されています。
古い建物だった部分は大正11年(1922年)竣工です。
窓のデザインと壁の飾りが美しく、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。
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(元)鶴谷洋服店
鶴谷洋服店さんは、元々テーラーだったお店です。
看板に「(元)」が付いていますね。
お店の中に少~し見えますが、今は「雑貨屋」さんです。
関東大震災後に多く作られた看板のように大きな平面を持つ建築の1つですね。
アーチのついた窓がかわいいです。
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神田にもステキな建物がありました。
神保町から神田須田町を通り秋葉原に進む途中には、とてもステキな建物がたくさん残っています。
散策の間に見た建物をご紹介します。
あんこう鍋 いせ源
東京都千代田区神田須田町を歩いていますと、大きな建物が見えてきます。
老舗の「あんこう鍋」のお店です。
看板に「名代 あんこう鍋」と書いてあります。
「名代」というのは有名で誰でも名を知っているという意味です。
創業は天保元年(1830年)です。
江戸時代は、天保⇒弘化⇒嘉永⇒安政⇒万延⇒文久⇒元治⇒慶応⇒明治となりますので、すばらしい歴史を持っているお店です。
現在の建物は、関東大震災後のあと昭和5年に再建されて現在に至るすばらしい建物です。
こちらは、東京都剪定歴史的建造物に選定されています。
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いせ源さんは、ホームページを拝見すると、お店の内部を見ることができます。
長年お手入れされた玄関を始めとする内部は、ほんとに見事です。
次は予約してお鍋を味わってみたいと思いました。
甘味処 竹むら
あんこう鍋のいせ源さんの通りをほんの少し西に歩きますと
「甘味処 竹むら」さんがあります。
残念ながら、この日は営業していませんでした。
こちらも昭和5年創業の「揚げまんじゅう」が有名なお店です。
三階建てなんですけど、屋根の造りが重厚で4層に見えます。
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アナンダ工房
竹むらさんの通りを更に西に進みますと
「アナンダ工房 神田須田店」さんがありました。
アナンダ工房さんは、インドの工芸や刺繍の品物を販売するお店です。
お店の正面の板金の細工が細かくて、こちらも見とれてしまいました。
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屋根の一番上には、ライオン?でしょうか。
向き合っていますね。
その下の壁には、網代編みのような板金の細工になっています。
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お店の入り口の上部にある飾りもステキな飾りです。
窓の縁の飾りも編んでいるようになっています。
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手打ちそば まつや
アナンダ工房さんの近くの角を左に曲がりますと、靖国通りに出ることができます。
万世橋方面に向かって歩いていきますと
「手打ちそば まつや」さんがありました。
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まつやさんは、明治14年創業ですが、
こちらの建物は大正15年に建て替えられて今に至っています。
美食家で知られていた作家の池波正太郎さんも常連だったというお店です。
こちらも営業していませんでしたが、建物を拝見するだけでも楽しめます。
山本歯科医院
手打ちそば まつやさんの前の細い通りを真っすぐ進むと
ビルとビルの間に懐かしい感じの建物がありました。
窓についている格子の飾りがレトロ感たっぷりの建物です。
こちらは昭和4年(1929年)の建物です。
「山本歯科醫院」の名が右から左に書かれています。
文化庁が運営する「文化遺産オンライン」にも掲載されている「登録有形文化財」です。
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鷹岡株式会社 東京支店
山本歯科醫院さんから再び靖国通りに出ますと、その角に石造りのレトロ感たっぷりな建物がありました。
「鷹岡株式会社 東京支店」さんです。
こちらは、大阪の羅紗(らしゃ)問屋の東京支店さんです。
羅紗というのは、厚手の毛織物のことです。
この建物は昭和10年に建てられました。
石は、御影石です。
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昭和を感じさせる「消火栓」です。
映画やドラマに出てくるような古き良きデザインですね。
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こちらの建物も2003年(平成15年)に千代田区景観まちづくり重要物件に指定されています。
万世橋付近
ぐるぐると神保町から神田須田町を巡って散策してきましたら
時刻は夕暮れどきになっていました。
万世橋手前にある「肉の万世」さんも明かりが灯りますと、美味しそうに見えます。
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万世橋から御茶ノ水方向を見ますと、ライトアップされた神田川の両岸も美しいなぁと思います。
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秋葉原駅の高架下には、御徒町駅に至るまで「ものづくり2k540 AKI-OKAARTISAN」(にーけーごーよんまる あき-おか あーちざん)というショップやカフェ、手作り工房が集まった街があります。
個性的なお店がたくさんあって、時間をかけて巡ってみたいところです。
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夕方になって、電車の灯りと共に柔らかな色の街の灯りがほっとする色あいになります。
温かい季節は、夕暮れ時の散策もお勧めのコースです。