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湯島聖堂から御茶ノ水駅を経由してニコライ堂へ歩いてみました。東京メトロ千代田線 湯島駅から秋葉原駅までの散策コース③

神田明神の鳥居から見ますと

湯島聖堂は目と鼻の先だったことをこの日初めて知りました。

なんとすごい立地なんだろう…

こんなに有名な場所が通り一つ挟んでお隣さんなんですね。

湯島聖堂は黒が基調の建物です。

かつての日本は遠く海を隔てた大陸から、当時の先進文化が伝わりました。

多くの学問も大陸からやってきたのですよね。

当初、上野の林羅山の私邸内にあったものを元禄3年に5代将軍綱吉の命によりこの地に移設しました。

江戸時代には日本中から学問を志す多くの子弟が集まったといわれています。

江戸時代は大火と呼ばれる大きな火事が多くて、この湯島聖堂も何度か火災のために焼け落ちて再検されています。

 

林羅山の私邸内にあったものはこんなに大きくなかったと思いますが、幕府の命によって建設された湯島聖堂は中国風の建物で黒を基調にしています。

近代になってから大正12年の関東大震災で全焼してしまい、昭和10年に再建されています。

こちらは大成殿(たいせいでん)

入り口から入って右手の受付で拝観料を納めると内部を見ることができます。

中央には孔子像があります。

屋根にあるしゃちほこのような焼き物も大成殿のなかに実物がありますよ。

お顔は龍のようで尾は大きく広がっていて、とても強そうです。

大成殿の手前の門は杏檀門です。

杏檀(きょうだん)というのは、孔子が弟子たちに教授したといわれる場所のことを指します。

とても広い敷地で、中には孔子像があったりして往時を偲ぶことができます。

神田川に掛かる聖橋から御茶ノ水駅を眺めました。

神田川に掛かる聖橋は緩やかに傾斜のある橋になっていまして、けっこう高い位置に掛かっています。

橋の真ん中あたりから振り返ると湯島聖堂の全景を見ることができます。

聖橋は、景色を眺めるポイントとして私イチオシの場所です。

 

反対の進行方向にはJR御茶ノ水駅が見えます。

神田川の川岸の高台に線路と駅があります。

その下を丸の内線が交差してトンネルに入っていく景色は、まさしく立体交差ですね。

ちょう丸の内線の赤い電車が来ましたので写真を撮ってみました。

 

神田川は江戸城外堀でした。

神田川は、かつて江戸城の外堀でした。

治水を目的にした水道橋駅から御茶ノ水駅までの人口的に作った渓谷です。

今から406年前の元和2年(1616年)に始まったこの工事を任されたのは伊達政宗の仙台藩でした。

そのためこの石垣のあたりは仙台堀と呼ばれています。

江戸時代初頭に江戸市中を流れていた川を台地を削って隅田川に流そうとしたことによります。

私は時々水道橋駅も利用するんですけど、車窓から見える古い石垣は今もしっかり役目を果たしていますよね。

ニコライ堂はとても美しい教会です。

聖橋で神田川や湯島聖堂を眺めた後は、御茶ノ水駅を経てニコライ堂まで歩きました。

こちらもゆっくり歩いて5分以内に姿が見えてきます。

ニコライ堂は明治期の日本におけるギリシア正教の総本山です。

正しくは「東京復活大聖堂」と言います。

大正12年(1933年)関東大震災で建物全体が大破しましたが昭和4年(1929年)に再建されました。

現在の建物は最初のニコライ堂の姿をほぼとどめているといわれています。

大変美しい建物です。

訪れた日は週末でしたが、一般向けの公開は中止となっていました。

外からステンドグラスをパチリ!

このニコライ堂には聖像画家の「山下りん」さんの絵が4枚あったとされています。

山下りんさんは、明治の女性画家です。

茨城県笠間市出身の日本人初といわれるイコン画家でした。

イコン画とはイエスや聖母、聖人などを書いた絵のことです。

現在もあるのでしょうか。

見てみたかったです。

ニコライ堂から明大通りから駿河台交差点下まで

ニコライ堂から神保町方面に行きたいと思いまして、明大通りに行くことにしました。

ゆるく傾斜して下って行きます。

御茶ノ水の楽器街

御茶ノ水駅 から駿河台下の交差点までの明大通りを歩きますと、約400mほどの距離に世界でも類を見ない密集度が有名な楽器街があります。

世の中には、こんなに楽器があったのねと思うほどの楽器を歩きながら見ることができます。

山の上ホテルと吉郎坂

駿河台下交差点の手前、右側の坂道の入り口に「山の上ホテル」の看板を見つけました。

クラシカルなホテルとして有名です。

「吉郎坂」(きちろうざか)と読みます。

山の上ホテルの看板の足元にある石碑です。

明治大学経営学部を創設し、明治大学総長を務めた佐々木吉郎さんにちなんでいる坂です。

山の上ホテルは1954年(昭和29年)創業、池波正太郎や川端康成、三島由紀夫など、昭和の文豪たちの常宿だったことでも大変有名です。

ロビーをはじめ内装はアールデコ調でとてもステキな雰囲気です。

この山の上ホテルの右側から明治大学の裏手を通り駿河台下交差点へ行く途中に

古き良き時代の窓の装飾を見つけました。

防犯も兼ねているのでしょうが、とてもオシャレな窓枠ですね。

駿河台交差点下まで来ますと、いよいよ神保町の古書店街です。

古書はもちろん美味しいお店もありましたので、次の記事でご紹介します。

 

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