湯島天神さまから神田明神に行こうと思いどの道を行くか悩みました。
どこを通っても魅力がありそうな道です。
湯島天神の男坂の下の心城院まで降りていましたので
そのついでに都道452号線を南に進み神田明神に行くことにしました。
神田明神の男坂から参拝
神田明神も本郷台地の東の淵のようなところにあるので
都道452号線から目指して行くと男坂の急な階段のところに行けます。
緩い下り坂なのでゆっくり歩いて11分ほどです。
意外と近いんですよね。
男坂を登ると都内のビル群が見えます。
良い景色です。
獅子山の夫婦獅子がいい感じなんです。
男坂を上った入り口から一礼して神田明神の境内に入りましたら視界の先にこの滝がありました。
上にいる2頭の獅子はとても古いなぁ…と見て取れます。
「石獅子」という由緒書が滝の右側にあります。
夫婦獅子は江戸時代のもので、関東大震災で子獅子と獅子山が失われていましたが、平成天皇即位を記念して再建されました。
つい最近に再建されたので滝の下にいる子供の獅子は新しいです。
私は上の夫婦獅子がとても気になって、かなりの時間眺めたり滝のしぶきがかかる近くまで進んで見上げたりしまして、帰るときも見に来たほどパワーを感じる獅子です。
都内なのにとても広い境内です。
神田明神は東京都千代田区外神田という都会の真ん中にあります。
730年に現在の千代田区大手町にある将門塚の周辺にあった神社です。
徳川家康が関ケ原の戦(1600年)にあたり、ご祈祷を受けて出かけると神田祭(9/15)の日に大勝して天下統一を果たしたというご利益がありました。
その後、江戸城の表鬼門守護の場にあたるこの地に1616年に遷座(ほかの場所に移すこと)してきました。
江戸の総鎮守で神田・日本橋・丸の内・秋葉原など10町会の氏神様です。
広々とした境内の神殿の手前には力強い狛犬さんがいます。
こちらは「阿」の狛犬さん筋骨隆々で強そうですね。
1月はお正月過ぎでも参拝される方がとても多いです。
本殿は朱色で青空に映えます。
神殿の屋根の先にはいたるところにこの鳥さんがいます。
ぽってりとしてかわいいですね。「火消しの水鳥」さん。
たくさんいますので探して見てください。
境内には神馬のあかりちゃんもいます。
神殿向かって右側に進みますと、神馬の厩があります。
信州佐久高原から奉呈された神馬の神幸号がいます。
名前は「あかりちゃん」神田明神の「明」をいただいたそうです。
平成22年5月生まれのポニーのあかりちゃんは「あし毛」という年齢を重ねると白い毛が生えて白馬になる種類です。
かなり白くなっていますね。
神殿の手前には大きな大黒様
神田明神のご祭神は、大己貴命(おおむなちのみこと)・小名彦命(すくなひこなのみこと)・平将門命(たいらのまさかどのみこと)です。
大己貴命は別名、大黒様です。
大己貴命は海からやってきた小名彦命と共に日本の国造りをした神様です。
神殿に向かって左手の「文化交流館」の前に、大きな石造りの大黒様がいます。
高さ6.6m、重さ6トンの石造りとしては日本で一番大きい大黒様です。
大黒様の後方にあるガラス張りの建物は文化交流館と言います。
1階にはカフェと共に授与品をいただけるところがあります。
私は絵馬をいただき、書かずに自宅に持ち帰りました。
室内に飾るときは、お願いごとを書かずにそのまま吊るしておけるところに飾り1年たったらお返しします。
虎が縁起物がたくさん付いた竹をくわえている「寅年」の絵馬です。
何だか良い感じがします。(^^♪
この絵馬の右隅にあるのは神田明神のご神紋「ながれ三つ巴」です。
弓を引く際に左手に付ける鞆絵(ともえ)を形象化したものなのだそうです。
イチョウのご神木が何本かあります。
こちらは大黒様の向かいにあるイチョウのご神木!
大きな樹が好きな私は「おっ!いいねぇ」と思う木です。
お手入れも行き届いていて、大切にされているのが分かります。
境内にはこのほかにも男坂近くにイチョウのご神木がありますので見てみてください。
銭形平次の石碑は本殿右手にありました。
フジテレビ系で放映されていた「銭型平次」は、歴史・時代小説家の野村胡堂の「銭形平次捕物控」をドラマ化したものです。
平次は神田明神下に住んでいるという設定であったため、ゆかりのある神田明神の神殿左側に昭和45年に石碑が作られました。
銭形平次のドラマの放映開始は昭和41年、大川橋蔵主演で始まりました。
全888話という記録を持ち、ギネスブックにも登録されています。
若かりしころの野村胡堂は神田明神近くの本郷に住み、東京帝国大学に入学しましたが、父親の他界により経済状態が悪化して授業料を支払うことができなくなり除籍されてしまうという経験を持っています。
野村胡堂は学問を志す若者を援助したいと財団法人野村学芸財団を残しました。
隋神門から表の鳥居へ
昭和50年に再建された隋神門です。
この門の両脇に随神像が2体安置されています。
この像は熊本城内にあった加藤清正公お手植えと伝えられている樹齢500年の楠で出来ています。
正面の鳥居右手にある甘酒屋さんに立ち寄りました。
御茶ノ水駅からまっすぐ行くと表になる鳥居の右側に江戸時代(1846年)から続く「天野屋」さんでひと息つきました。
店舗の右手にカフェの入り口があります。
温かい甘酒をいただきました。
麹と米を発酵させた、さらっとした甘さの甘酒です。
添加物を使わないっていうのはこういう味だったのだと再確認しました。
お店の中は、店員さんにお願いすると写真を撮らせていただけます。
レトロなものがたくさんあって、癒しの空間になっています。
天野屋さんでくつろぎ、疲れも取れたところで
正面の道路の向こう側にある湯島聖堂に向かいました。