徒歩さんぽにちょうど良い気温になりました。
次は、どこ行こうかと地図や本を眺めているときもけっこう楽しいんです。
せっかく関東に住んでいるんだから、歴史のことも知ってから歩きたい
そんなときにロマンを感じながらコーヒー飲みながら楽しめる手持ちの本をご紹介します。
最初に購入したのは「江戸・東京 古道を歩く」 荻原 圭
この本は、テレビ朝日「タモリ倶楽部」にも出演していた、荻窪圭さんの本です。
元々日本史が好きということもあり、『「寛文江戸大絵図」で江戸の名残を歩く』という目次に惹かれて購入しました。
私が今歩いているこの場所は、江戸時代にはどんなところだったのか…と思いを馳せると地名の由来や位置のことなどがよく理解できてきます。
文京区本駒込の東洋文庫ミュージアムに、元禄14年刊の「改選 江戸大絵図」の4枚組のうちの1枚が原寸大レプリカとなって展示されていることを知ったのもこの本のおかげです。
この本には、目次ごとに古地図を見ながら歩ける散歩コースが載っていることです。
読んだ後に、すべて行くのは難しくても効率の良い場所を選んで、自作の散歩コースを作って行くことが可能です。
それぞれが、荻原さんの文章は「ちょっと謎かけ風」になっていて、謎を解きながら進む内容になっていて、これも楽しめます。
荻窪さんは江戸時代の日本が大好きなんだなぁ…と思える書きっぷりです。
写真や地図がふんだんに盛り込まれていて、
行った事のない場所でも荻窪さんのわかりやすい文章と合わせると、とても楽しく読めます。
「古地図で歩く 江戸・東京 歴史探訪ガイド 決定版」江戸楽 編集部著
本屋さんでちらっと見ることがある、雑誌「月刊 江戸楽」の編集部が作った、名前の通りの歴史探訪ガイドの決定版です。
なんとこの本!!
2018年に第1版 第1刷発行となり2021年4月には第5刷を発行している
マニアさん達御用達の本なんです。
何より楽しいのは、昔の地図と今の地図が見開きで隣り合わせに掲載されているんです。
とても比較しやすいし
散歩にぴったりの順路の番号も両方に数字で入れてくださっています。
「あ~!ここにはこんな大名屋敷があったのね~!!」と
眺めているだけでもロマンに浸れる一冊なんです。
地図のうしろには、散歩コーズについての説明も写真付きで入っていまして
見逃したくない大切な場所が良くわかる、親切な本となっています。
私は、寝る前にこの本を眺めながら「次はどこに行こうか」と眠りに落ちるという暮らしをしています。
昭文社「東京23区凸凹地図」
「タモリ倶楽部」やNHKの「ブラタモリ」に出演されている、東京スリバチ学会会長の皆川 典久さんが監修しています。
協力者として、「江戸・東京 古道を歩く」の作者である荻原 圭さん、
東京都心部の斜面地の警官に関するフィールドワークを行い、その一環として階段を調べ始め、年の階段研究における大一任者である松本 泰生さん
東京の暗渠(あんきょ)や水路、湧水などの探訪の成果をウェブサイトなどで公開している暗渠者の本田 創さん
というような地形や古道の研究家によって書かれています。
文章ではなく都内を165のエリアに分けた地形がわかる地図ですので
台地がどこまで続いているのか
渓谷の始まりはどのあたりなのか
大都会も実は凸凹の地形なんだということが見て取れる
地図好きにはたまらない、眺めて楽しむ本です。
嬉しいことに監修者と協力者の専門分野の解説が地図のなかに吹き出し形式で入っています。
「ほ~ほ~そうだったんだ!」と見ながら江戸時代のことにも思いを馳せる事ができる1冊です。
本をリュックに入れて散歩に出かけよう!
気温が安定して出かけやすい季節になってきました。
ご紹介した本は、横15㎝縦21㎝ほどのバックに簡単に入る大きさです。
目的地まで移動する電車やバスの中で
歩き疲れてひと休みするときに重宝です。
私もどれか1冊をリュックに入れて出かけています。
四季の変化と日光を程よく浴びて、心の健康のために散歩に出かけてみませんか。