我が家では、6年ほど前から埼玉県秩父市にある三峯神社から御眷属(ごけんぞく)を拝借しています。
三峯神社の御眷属はオオカミです。
この御眷属は年に一度新しい御眷属と交換していただかないといけません。
いつもの同行してくれる人が、ここ3年ほど都合が合わないので私1人で参拝しています。
1人で参拝って心細いですけど、ドキドキしながら参拝した1回目から
慣れてきた3回目までの経験をご紹介します。
三峯神社までのアクセス
なんといっても、三峯神社までは細く険しい山道の部分があるため
バスを利用していくのが安心です。
バスは、西武鉄道秩父駅の改札を出ますと
改札口の正面に電子掲示板がありましてバスの出発時間がわかります。
西武観光バス「三峯神社線」を利用しますと三峯神社(大人950円)までは約75分ほどです。
不明なことがありましたら、同じバス停に並んでいる方にうかがいますと気軽に教えてくださいます。
三峯神社の駐車場から境内まで
バスを利用して行きますと三峯神社の駐車場のなかに終点のバス停があります。
バスを降りますと、すぐ近くにトイレがありますのでとても便利です。
トイレは清潔で水洗ですので嬉しいです。
バスを降りますと、階段がいくつかあります。
階段を上って一段上にある参道に入ります。
階段と参道は登りの傾斜がわりと強いので、
足腰に自信のない方は、駐車場の係の方に階段を迂回できるルートを伺うと良いです。(^^)
駐車場から境内まではスタスタ歩くと地図のような時間ですけど
私のように歩いては立ち止まり
美しい景色を写真に収めて行きますと結構な時間(いつも30分以上)がかかります。(笑)
大自然とご神気を味わいながら歩くと、ゆっくりモードになりますね。
全国的にも珍しい形の鳥居は写真に収めましょう!
参道を進むと、三ツ鳥居が見えてきます。
境内に入る前に鳥居前で一礼します。
三峯神社の鳥居は「三ツ鳥居」と言って、中央の明神鳥居に両脇に小さなな鳥居が両脇に重なっている形をしています。
この鳥居は、全国的にも数が少なく
奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)の三輪山の禁足地にある三つ鳥居(重要文化財)も有名です。
三峯神社の三ツ鳥居は全体が白く、金の縁取りの飾りが大変美しいです。
2022年の夏の終わりの参拝は2日間とも霧が深かったです。
そんなわけで、このときの写真は霧で真っ白の風景になってしまったので
過去に撮影した写真も使用しています。
霧は三峯神社にとっては縁起が良いということを伺いました。
ありがたいことです。(^^)
随神門入り口の反対側に奥宮を遙拝できる遙拝殿があります。
鳥居をくぐり、さらに参道を進みますと左手に朱色の随神門が見えてきます。
そのまま随神門に進みたいところですが、
その反対側には、奥宮を遙か彼方に遙拝(ゆうはい)できる遙拝殿があります。
山々の清々しい風が吹いてくることもあり
眺めも大変素晴らしいので、遙拝殿へも是非足を運んで見てください。
この写真は、奥宮に参拝したときに「奥宮側から遙拝殿」を撮ったものです。
奥宮からまっすぐの位置に作っているんですよね。
境内の建物は彫刻が素晴らしい!
随神門からさらに参道を歩いていきますと門番であるオオカミの御眷属に何度か出会います。
作られた時代が違うためか、それぞれの体格やお顔が違うので
私はいちいち立ち止まっては、御眷属に話しかけたり(笑)写真を撮っています。
参道を進み青銅の鳥居をくぐると、いよいよ拝殿と本殿のある境内です。
寛政12年(1800年)に建立された拝殿と寛文元年(1661年)に建立された本殿はとても美しい彫刻が施されていますし、
参拝の前に手を清める手水舎を同様に目を奪う美しさです。
いつも手を清める前に手水舎の彫刻と彩色をしばし鑑賞するので、ここでも時間がかかる私です。(^^ゞ
拝殿の手前には、有名なご神木もあって、御祭神様にご挨拶するためにもう一段上の拝殿に進みます。
拝殿の左手前には、敷石に2012年(辰年)に浮き出た龍にお目にかかることができます。
お水をかけないと出てきませんので、そばにはお水が置いてあります。
境内には宿泊できる興雲閣もあります。
三峯神社の境内には、宿泊ができる「興雲閣」という施設があります。
興雲閣は、かつての宿坊だったところなのでお風呂とトイレ・洗面は共同です。
男女別に大浴場があってお風呂は三峯山麓の温泉です。
予約する方法
興雲閣は専用のホームページがありますが、私はいつも電話で予約しています。
2022年の一人参拝は、急に何も予定のない休みが取れました。
宿泊予定の5日前で難しいかなと思いながら興雲閣さんに電話を入れましたところ
フロントの方が「1室空きがあります。」のお返事をいただきました。
興雲閣には、1人用の個室と複数人数用の部屋があります。
1人用の個室は数が限られていますので、1人で宿泊希望の場合は早めの確認をお勧めします。(^^)
こちらが1人用のお部屋です。
あらかじめお布団を敷いてくださっています。
三峯神社付近には、早朝や夜の営業をしている飲食店はありません。
宿泊の場合は、ご自身で食事を持参するか宿の食事をお願いするかの2択になります。
メモ
予約時にフロントの方が聞いてくださること
- どんな交通機関で来るのか(自家用車orバス)
- 自家用車の場合は車のナンバー
- 何時に到着できるのか(夕食の時間が決まっています。)
- 食事は必要なのか(夕食と朝食)
- 予約した本人の連絡先電話番号
宿泊予約ができているときのご祈祷
宿泊予約ができている場合のご祈祷は、翌日の朝一番の時間に受けることができます。
境内の社務所でご祈祷や御眷属拝借の受付をする際に
係の方に「宿泊します。」と申し出ると
「明日の朝 ○時のご祈祷です。」とご案内いただけます。
社務所でいただいたご祈祷受付の用紙を持ち
興雲閣のフロントで宿泊の受付をする際「ご祈祷を受けます。」と申し出て
ご祈祷を受け付けていただいた用紙を係の方に見せて確認していただきます。
ご祈祷の種類により、宿泊料を割り引きしてくださいます。
ご祈祷は朝食の前に行われます。
ご祈祷が終わり、申し込んでいたお札や御眷属を宿泊している部屋に置いたあとに朝食をいただきます。
三峯神社のご眷属拝借とは
三峯神社の御眷属であるオオカミを1匹1年間自宅にお借りして、家を守っていただくことを御眷属拝借といいます。
御眷属は、木製の箱に入れていただけます。
持ち帰ったら目線より高い位置に置いて大切にします。
御眷属と3枚のお札がセットになっています。
3枚のお札は玄関先に外に向かって貼り付けて使用します。
御眷属拝借を社務所でお願いしますと、
お世話の仕方を書いたものをいただけます。
御眷属は1年たつとお返しして新しい御眷属をお借りします。
御眷属を交換するときは、箱のまま持参して中身をお返しして、御祈祷後に新しいものを入れて持ち帰ります。
交換の際は、玄関先の3枚のお札も同時にお返しします。
直接参拝できない場合は、郵送でも受け付けてくださいますので
社務所に問い合わせてみてください。
御眷属をお借りしたら、御仮屋へご挨拶に
ご祈祷が終わって、朝食をいただいたら
境内左手の奥にある「御仮屋」に御眷属をお借りすることをご挨拶に参拝します。
御仮屋には大口真神様がいらっしゃいます。
「今年も御眷属をお借りします。よろしくお願いします。」と参拝がいつものコースです。
日中は景色の良い売店でお食事がおすすめです!
駐車場から一段上がったところにある食事ができるお店は、大島屋さんと山麓亭さんがあります。
どちらのお店も参拝を終えて、ひと休みするには周辺の景色を一望できるとても良い場所です。
混んでいない方を選んで利用しています。
お天気が良い日は、気持ちも晴れ晴れとして
三峯山のお水を使った料理やデザートはとても美味しいです。
一人でも安心して宿泊・参拝できます。
2022年の夏の終わりに一人で宿泊しました。
このときは、全部で15名ほどお客様がいらっしゃいましたが、
その中でお一人で宿泊のかたが私を含めて5名いらっしゃいました。
興雲閣さんのスタッフのみなさんはとても親切に食事のお世話をしてくださいます。
翌朝は、宿の前から駐車場まで来るまで送ってくださるサービスもあります。
1人でも心配なく三峯神社を満喫できました。
チャンスがありましたら是非行ってみてください。(^^)