春の暖かさに誘われて車で栃木県佐野市方面に買い物に出かけました。
いつも看板だけ見ている「佐野厄除け大師」様が気になり
買い物をする前に立ち寄ってみました。
佐野厄除け大師は関東三大師の1つです。
東北自動車道を佐野インターで降りて、西に向かうと進行方向に2㎞先を右折という大きな看板があります。
インター出口からだと車で約15分で到着します。
平坦な市街地を走りますので慎重に走りました。
お寺がある通りには、だいぶ手前から無料駐車場があります。
この日はお寺の境内にある駐車場に警備員さんがいて誘導してくださったので、スムーズに駐車することができました。
佐野厄除け大師としてあまりに有名なためお寺の名前も知らず、「春日岡山 転法輪院 惣宗官寺」と言う天台宗のお寺だということを始めて知りました。
本堂は大きな屋根が立派でした。
山門を入って進むと、立派な本堂が見えてきます。
休日は厄除け祈願の参拝にたくさんの人がやってきます。
金色の装飾のある屋根が立派です。
関東三大師とは天台宗の中興の祖と言われている元三大師(良源上人)をご本尊としている関東の3つの寺院を指します。
1つは、佐野厄除け大師
もう一つは埼玉県川越市にある川越大師 喜多院
三つ目は群馬県前橋市にある龍蔵寺です。
元三大師のお堂
近江で生まれて比叡山で修行を積んだ良源には沢山の弟子がいました。
その中には、極楽と地獄を分かり易く示し、死後に極楽往生するには仏を想う念仏の大切さを説き往生要集を著した源信もその一人と言われています。
良源は、荒廃していた比叡山のお堂などを立て直して18代天台座主となり、大僧正になりました。
永観1月3日に亡くなり、一条天皇より慈恵(じえ)の諡号(しごう)を賜りました。
諡号というのは、死後その人の行いに対し讃えて授ける名前の事です。
正月3日に亡くなったということで「元三大師」とも呼ばれています。
こちらは境内にある「元三大師」のお堂です。
境内には東照宮もありました。
江戸時代に入り、元和2年に亡くなった徳川家康の「み霊」が静岡の久能山から日光に遷座する際に元和3年3月27日にこの地で1泊したことにより東照宮が建てられたのだそうです。
「宮」なので神社ですが狛犬さんはいませんでした。
昭和・平成の解体修理で美しく維持されています。
唐門の彫り物がとても美しいです。
入り口と裏側では模様が違うので、お好きな方は両方ご覧になると良いと思います。
元三大師様にあやかり「おみくじ」を引いてみました。
こちらが東照宮の本殿です。
本殿の手前に「おみくじ」の箱が二つ置いてありました。
おみくじを日本で初めて考案したのは元三大師であるといわれています。
1回200円です。
おみくじ箱の向こう側におみくじを引くときの心得が書いてありました。
心得に従い、目を閉じて、住所・氏名・お願いごとを唱えながら引いてみました。
「吉」と出ました。
良いことが書いてあったので持ち帰って来ました。
良くないお知らせは、境内のおみくじを結ぶところに結んで引き取っていただきましょう!
とにかく有名な厄除け大師なので、参拝の方もすごいんでしょうね。
境内には、おみくじと絵馬の自動販売機がありました。
この自動販売機の下にも「おみくじを引くときの心得」がかかれています。
このほかにロウソクやお供えものの自動販売機もありました。
厄除けの受付やお守りの販売のところには、係の方が大勢いらっしゃいましたが、参拝が重なる日はさばききれないほどいらっしゃるので自動販売機になったのですかね。
「いいの?」「いいのね?」と初めて見た自販機に感動しました。
珍しいので一度お出かけになってみてください。!(^^)!