慈眼寺さんの墓地の隣には、都立 染井霊園があります。
JR駒込駅から徒歩でいくのが一番分かり易いです。
私はJR巣鴨駅からとげ抜き地蔵通商店街を経て、周辺の墓地に立ち寄りながら染井霊園まで行き、帰路はJR駒込駅を利用しました。
この界隈は、起伏が少なく地図も分かり易いのでゆっくり散策しながら歩くのにはちょうど良いコースです。
染井霊園は桜の樹がとても多くて春の花も秋の紅葉も楽しめます。
近くにお住まいの方々は日々の生活でこの霊園のなかをお通りになるので昼間は結構な人通りがあります。
桜の樹が多く植えられていますので、春にはお花見がてら散策する人が結構多いです。
手前のコンクリートの壁がある墓地は、慈眼寺さんのものです。
その向こうに見える桜の樹があるところから向こうが染井霊園です。
巣鴨は、桜の「ソメイヨシノ」が生まれた記念碑もあります。
双葉亭四迷の墓
染井霊園のサイトには、ここで眠る著名人のお墓がわかる地図のPDFがあります。
比較的見つけやすいのは小説家「二葉亭四迷」(1864年~1909年)のお墓です。
肺結核により45歳で亡くなりました。
本名である長谷川 辰之助と墓碑には刻まれていました。
大きくて威厳のある石です。
高村光太郎と智恵子が眠る墓
仏師でもあり彫刻家でもあった高村光雲は、上野公園の西郷隆盛像を作ったことでも知られています。
長男の「高村光太郎」は、彫刻家でもあり詩人でもありました。
親子そろって才能豊かだったんですね。
こちらのお墓は「高村家」のお墓ですので、光太郎の妻「智恵子」も入っています。
高村光太郎は詩集「智恵子抄」のなかの「レモン哀歌」はとても有名ですね。
どなたかがお墓に檸檬を2個お供えしていました。
三重津藩主 藤堂家のお墓
霊園の地図を見ますと、とても大きな敷地の墓所がありました。
外周には高い塀がありまして、樹木も多く桜の樹もあります。
中には入ることができませんが、入り口から拝見させていただきました。
大きな墓石が2基あります。
向かって右手は、三重津藩の最後の藩主となった12代藩主 藤堂高潔さんのもの。
高潔さんは「従三位伯爵」と書かれています。
左手は、奥様のお墓です。
そのほかにも藤堂家ゆかりの方々のお墓が同じ敷地に作られていました。
この日は少々肌寒く、長時間の滞在が難しいお天気でした。
染井霊園にはこのほかにも著名な方のお墓がありますので、過ごしやすい季節に散策なさると良いと思います。
著名人の墓地に参拝するコツ
都立の霊園はほかにも沢山あります。
私が楽しく散策するコツは次の4つです。
- 事前に下調べがあると楽しく散策できる。
- 参拝することにより、その人を深く知るきっかけになる。
- 散策を計画する楽しみを持つことができる。
- 天気予報をコマメに確認する習慣がつく。
それぞれに著名な方が眠っていらっしゃいますが、「行こう!」と思い立ったら都立霊園のサイトで地図を確認しておくと、迷うことなく効率的にめぐることができます。
著名な方々のお墓に参拝することにより、その方が残した功績を改めて味わったり、深く知るきっかけになりました。
今更ながらの年齢ですが、いくつになっても学びを深めることは楽しみが増えます。
お天気と気温に相談しながら無理のない距離を計画しています。
手ぶらで歩けるようにポケットがたくさんある上着を仕入れました。
初夏に向かい夏ものを発掘しようと思っています。