都内で緑が豊かなところを歩きたい…
今まで行ったことのない「新宿御苑」に行ってみようと思いたちました。
地図で見ると、とても広いんですね。
大名屋敷の跡地だった新宿御苑
初めて行く新宿御苑なので、出かける前に少し調べました。
江戸時代に信州高遠藩主 内藤家の屋敷があった場所に明治39年に新宿御苑は生まれました。
徳川家康が江戸に入城した際に、藩主の内藤清成に与えられた江戸屋敷の一部です。
とっても広大な土地で、四谷、千駄ヶ谷、代々木にまで及んでいました。
苑内にはとても大きな樹木がたくさんあります。
家康の信頼が厚かった内藤家7代目清牧は元禄4年(1691年)に信州高遠城 城主になります。
信州高遠藩は、現在も長野県上伊那郡高遠町に桜の名所で有名な高遠城が残っています。
信頼が厚いとはいえ、とても広大な土地であったため
内藤家は3万3千の石高に比べ過分な土地であるということで、かなりの部分を幕府に返上しました。
その内藤家江戸屋敷があった土地である新宿御苑は58.3ha(17万8千坪)という広大な敷地を誇っています。
明治に入り宮内省の管轄になり、皇室の御料地・農園となります。
その後、平成13年からは環境庁の管轄になっています。
旧大木戸門衛所
東京メトロ「新宿御苑前駅」から歩いて数分の「旧大木戸門衛所」
ロマンを感じるステキな建物がある入り口から入りました。
宮内省管轄であったことから、入り口になる場所には「門衛」が配置されていました。
この建物は、「門衛」の休憩所も兼ねています。
窓枠のデザインがとてもステキで住みたくなるような外観です。
格調高い建物は、皇室御料地だったことがわかります。
雨の日は温室の植物も良いです。
新宿御苑には大きな温室があります。
四季折々に様々な植物を見ることができます。
お天気がちょっとねーという日の散歩は、この温室がおススメです!
新宿御苑のホームページには、現在のみどころをアップされていますので出かける前に見ておくと良いです。
温室ならではの植物を楽しめますよ。
ゆっくり見ながら回ると1時間はあっという間に過ぎていきます。
苑内はとても広い
広大な新宿御苑なので、歩いてみたいコースをあらかじめ決めておくと良いです。
新宿御苑のホームページには地図がPDFで掲載されていますので
プリントアウトしてお持ちになると便利です。
バラがたくさんあるエリアは春と秋の2回、花を楽しむことができます。
バラを見ながら都心のビル群を併せて楽しむのも良いですね。
お手入れが行き届いているので、雨上がりでも花をしっかり楽しむことができます。
皇室の御休憩所だった建物もあります。
皇族が温室を鑑賞した際の休憩所として、明治29年に建てられた「旧洋館御休憩所」は、19世紀後半にアメリカで流行した木造建築です。
建物の中は撮影禁止ですが、玄関で靴を脱いで入って無料で見学することができますよ。
洋風なお部屋と浴室などは、「今でも使えそう」と思えるとてもステキな内装になっています。
ひと息つくときには、カフェもあります。
バラの花壇から一番近い休憩場所には「スターバックスコーヒー」があります。
感染予防の観点から店内飲食はできないのですが、
外のベンチを利用することができます。
私は「ソイラテ」と「レモンとクリームチーズのパウンドケーキ」をいただきました。
外でお茶を楽しむって、広い公園ならではですよね。
空を見たり樹木を眺めてストレスを解消できるひとときです。
この日は、雨は上がったものの、うす曇りでしたので次の目的地である
地図で見るとちょうど上半分を回って、休憩を取り
四谷にある於岩稲荷田宮神社へ移動しました。
四谷の於岩稲荷田宮神社
新宿御苑の大木戸門衛所から徒歩14~15分ほどで「於岩稲荷田宮神社」に行けます。
現在は閑静な住宅街の中にあるので、少々分かり難いかもしれませんが
歩いていると道案内の看板が所々にありますので、そちらを見ながら行くと良いです。
周囲に駐車場がありませんのでご注意ください。
新宿区左門町にある御岩稲荷田宮神社は、幕府の御先手組同心であった田宮家の屋敷の中にありました。
田宮家初代 又左衛門の娘のお岩は、養子でお婿さんの伊右衛門と仲良く暮らし、邸内にあったお稲荷さんを厚く信仰していました。
この夫婦が田宮家を再興しまして、それは邸内のお稲荷さんのご利益のおかげであると広まり信仰する人が多かったといわれます。
鳥居の左手には由緒を書いた看板もあります。
境内はそんなに広くないのですが、清らかなお水が出ている手水舎があります。
こちらの本殿に参拝しました。
手前にいる狛狐さんの耳の中が赤くなっていて、耳がぴんと立っています。
とてもキリッとして見えますよね。(^^)
参拝が済んで、ふと右側を見ますと、お賽銭をお納めすると由緒書きと気に入った一言をいただけるようになっています。
私は、「一挙両得」をいただきました。
お向かいには、お岩さんゆかりのお寺さんもありまして、見どころが多いエリアです。
四谷にある須賀神社にも参拝しました。
須賀神社は四谷総鎮守と言われる由緒ある神社です。
於岩稲荷田宮神社からは徒歩で5分もかからず行くことができます。
都会の中なのに大きな樹木がありますので周辺の方は憩いの場所なのではないでしょうか。
この須賀神社は、地形がよくわかる地図で見ますと
鮫河橋谷という谷地の上にあることが分かります。
大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」で三葉と瀧が再開するシーンの舞台になった男坂の階段です。
この階段、けっこうな高さのあるところに出来ています。
2016年の映画ですけど、現在もファンの方々は写真を撮りに来ていらっしゃいます。
この坂を降りたあたりにお水が勢いよく流れる音がしていました。
谷地なので川があるんだなぁ…と姿の見えない川の存在を音で確認しました。
坂を下りて谷の底にいったん降りまして
お向かいの東福院坂を上りますと甲州街道に出られます。
この日は、東京メトロ四谷三丁目駅から帰宅しました。
このコースは時間配分がカギです。
新宿御苑からじっくり見る計画を立てますと、けっこうな時間がかかってしまいます。
この日は、朝の9時30分ころから歩いて15時くらいに終了。
途中、お茶やらランチをとっていますので、
実質3時間~4時間ほどの散歩となりました。
15,000歩ほど歩きました。
これだけ歩きますと、足に合った靴でないと終了間際には足が痛くて辛くなりますのでご注意ください。
登って降りる起伏があるコースなので、暑くなる季節には少々短くして歩くと負担が少なくて身体も楽かもです。
四季の変化も十分に楽しめる新宿御苑から四谷までの散策
是非一度お出かけになってみてください。