山が近いところにドライブに出かけて農産物直売所や道の駅などに立ち寄りますと
地元の方が出荷しているクルミに出会います。
殻付きのものもありますし
むきぐるみとして殻を割ってなかの実だけが袋に入っているものなどを見かけます。
売っているのは見かけるけど食べ方がわからないという方や
食欲が減退している方にいつもの食事を美味しくしてくれる
私が作っている簡単な調理の方法をご紹介します。
クルミの種類
野生のクルミは水辺に自生していることが多く
山あいの小川に沿ってクルミの木が生えていることがあります。
緑の皮に包まれて房状になって実ります。
完熟すると木から落ちてくるので
落ちた緑色の実を拾い集めます。
集めた実は土のなかに埋めておくと緑色の部分が朽ちて
堅い殻に包まれたものが残ります。
水洗いなどしてきれいにしたものが直売所などで販売されている殻付きクルミです。
自生しているクルミは
「オニグルミ」や「ヒメグルミ」と呼ばれている種類で日本独特のものです。
食べてみますと濃厚な味わいがあります。
栽培されているものは「カシグルミ」と呼ばれている外国から入ってきたクルミです。
カシグルミは緑色の皮が熟すと開いて中のクルミが顔を見せるので
外皮が朽ちるのを待つ時間がいらないクルミです。
市販されている「むきグルミ」はこちらが多いです。
殻が割りやすく実も取り出しやすいので
国内には栽培農家さんがたくさんいらっしゃいます。
クルミの実の取り出し方
日本に昔からあるこのハート型のものは「ヒメグルミ」です。
他のクルミに比べると殻がとても硬いです。
私は1年ほど前に直売所で購入して形がかわいいので、しばらく飾っていました。
殻付きは1年~2年ほど保存がききます。
「ヒメグルミ」「オニグルミ」は殻が硬いので水に浸して柔らかくなったものを
クルミ割り器やハンマーなどで割って中身を出して食べます。
私は庭にちょうど良い石があったのでハンマーを使って割りました。
殻の境目を縦にして叩くときれいに割れます。
ヒメグルミは中が複雑になっていないので、割ると実は簡単に傷つかずに取り出せます。
実の外側に付いている薄い皮は渋皮といいまして渋みを感じることがあります。
気になるときは殻から出した実をしばらく水につけると和らぎます。
水が茶色に変化したら取り出しましょう!
私はハンマーのほかにカシグルミを購入した時に使用する
にぎって使用するクルミ割りを持っています。
こちらも殻付きのカシグルミを購入したときは便利です。
手軽に作れるレシピ
家にある鍋とすり鉢で作れる食事が進むレシピをご紹介します。
殻から出した実は生のままで使用しています。
麺類の薬味として
ざるそば・そうめん・冷や麦・うどんなど
冷たい麺でも温かい麺でもクルミの風味が活きて美味しくいただけます。
お好みの量をすり鉢で好みの大きさになるまですりつぶします。
いつもの麺つゆにすり鉢で擂り下ろしたクルミをお好みの量を入れます。
すりつぶしたものは別の器に入れておいて量を加減しながら加えると変化が楽しめます。
クルミはつゆをとてもマイルドにしてくれます。
クルミ独特の香りとコクが広がり、ねぎなどの薬味との相性も抜群です。
クルミ味噌
焼きおにぎりや真っ白なごはん、お豆腐、団子や五平餅など白い食べ物に付けて食べるお味噌です。
ジャガイモや里いもにも合います。
- 田舎味噌 100g
- みりん 60cc お味噌を伸ばすのと甘味の役目
- 砂糖 50g みりんでは甘味が少し足りないのでお好みで調整
- すりつぶしたクルミ 50g クルミの量はお好みの量を
【作り方】
- 鍋に味噌を入れます。
- みりんを加えて弱火で伸ばします。
- お味噌が滑らかになってきたら砂糖を加えます。
- 味を見てちょうど良い段階ですりつぶしたクルミを加えます。
- 軽くかき混ぜて練り上がったら完成です。
クルミの食感を楽しみたいときは包丁で刻んだクルミを入れても美味しいですよ。
クルミは健康にも良い
麺つゆなどにクルミを入れると油分があることが分かります。
まろやかな味になるのはこの油分のおかげなのですが
味が良くなるだけでなく、生活習慣病の予防にも役立つ素晴らしい食品です。
オメガ脂肪酸がナッツ類で一番多い
生活習慣病は早めに食生活を改善していくことで予防することができます。
クルミにはオメガ3脂肪酸やビタミンEが含まれています。
特にオメガ脂肪酸はナッツの仲間では一番多く
これは血液をサラサラにして健康な血液を作ります。
亜鉛が100gあたり2.6mg含まれています。
亜鉛は健康に暮らすために大切なミネラルの一つです。
爪や皮膚、髪を健康に保つと共に味覚を正常に保ち、免疫力もあがるなど欠かすことができないものです。
トリプトファンが含まれています。
アミノ酸のひとつであるトリプトファンは精神状態を安定させる働きがあります。
ストレスの多い社会での気持ちが不安定になるときや、よく眠れないなどの症状にはクルミを食べてみてください。
私と同じ世代の方は、生活習慣病予防やアンチエイジングのための食生活を心がけていらっしゃると思います。
毎日少しずつの積み重ねがとても大切ですね。
適量は1日7~9粒と言われています。
無理をせずに続ける食習慣を始めてみませんか。